ご挨拶

 このたび、会長の役目を引き継ぐことになりました1988年資源工学科卒業の村上です。どうぞよろしくお願い致します。

 引継ぎにあたり、井熊前会長のリーダーシップのもとで進めてきた「”早大理工漕艇部に関わるすべての活動は在籍する学生部員が自主的かつ主体的に運営するという姿勢・考え方”に呼応して、学生部員による提案や相談に応える形でその活動に有効な支援やバックアップを実現させるための努力を行う」ことを当会の活動の基本として、引続き継承していきたいと考えています。

 学生の漕艇(ボート)競技を取り巻く環境は、新型コロナウィルス禍の影響を強く受けてきた近年数年間を除いても、10年程度のスパンで振り返ってみると、インカレなどの主要大会の運営方式(例えば、トライアルレースやエルゴタイムによる参加数制限の導入)、選手層(女性部員の増加や定着など)、艇・オールなどの機能向上、ドローンやGoProといった器材の乗艇練習への活用など、いろいろな面で変化しています。数十年前に遡る私自身の学生時代と比較すると、まさに隔世の感があります。

 では、早大理工漕艇部を取り巻く環境はどうでしょうか。

 部員の確保は引続き例年の課題のようですし、さらには練習環境面での制約、例えばキャンパス内外のトレーニング場所の確保や、シーズンイン後の合宿における様々な制約(宿泊施設の確保維持、食事面の管理等々)は、依然として部員各自の個人的努力に負うところ大であること、エルゴやオールなどの消耗品的な装備の更新も、大学からの補助を受けながら何とか工面しているものの、決して捗々しい状況とはいえません。

 一方では、本学の他学部生やボート部の無い他大学出身の部員も近年徐々に増えているようで、実際の練習のみならず部の運営自体にも積極的に参画してもらっており、ボートをキーワードに背景の異なる多様な人たちが集うオープンな同好会ボート部、というユニークな存在の意義はますます高まっていくとも感じています。

 引続き早大理工漕艇部が自律的に活動を続けていくにあたり、われわれが今後も粘り強く取り組んでいくことは、現役部員とOBOGとのコミュニケーションを活性化することと考えています。当会ホームページやメーリングリストに留まることなく、コミュニティ交流の手段として主流となっているインフラ(例えば、LINEやツイッターのようなSNS)を活用しながら、大会結果に加えて、部員の紹介や合宿だよりのような「鮮度の高い」情報も効果的に上手に発信していきたい。また、そうすることでOBOGの皆さんに現役部員へのより一層の理解や物心面でのサポートも頂けるように、皆様と一緒に考えながら微力でも一つ一つ着実に実現していければと思っております。

 どうぞよろしくお願い申し上げます。

2022年11月

村上 昌哉

コメント

タイトルとURLをコピーしました