碧水会のリレー随想 

猪股広臣

  1971年 工業化経営学科卒
 e0023  ボート部落第生の今 原稿受領日:2011.12.30
 リレー先指名 : 姜 尚益(1971)、黒川 和夫(1971)

 塚田先輩からのリレーご指名を頂き、身に余る光栄と感じる一方で、ボート部落第生としては、リレーへの参加に戸惑いを感じながら、敢えてバトンを頂くことにしました。それというのも、ボート部経験については皆さんのようにかっこいい中身が思いつかず、只良き経験と良き友人を得たことに尽きると思うからです。               
 従って、ボート部の思い出に変わり、今の暮らしぶりなどを写真を交え少しご紹介してみたいと思います。私は、定年を待たずに少し早めにサラリーマンを卒業し、今「遊び」に夢中です。「遊び」といっても、賭け事や酒色だけではなく、「勉学」や「修行」や「旅」といった正に「ゆとり」と「趣味」の世界を追求するものです。そんな「遊び」にあこがれ、退職するや直ちに「自遊工房」なるものを立ち上げてしまいました。

 その「遊び」の柱の一つは「陶芸」です。魯山人にあこがれ独学で始めた陶芸は、7年目に入りました。次第に地域の仲間が集まるようになり、グループで毎年挑む展示会も今年で5回を数えるほどになりました。

 

 もう一つの遊びは、絵画の世界。これはサラリーマン時代も継続していたものですが、最近ではもっぱら自分で焼いた陶芸作品をモチーフにした油絵などを描き、グループ展などに出展しています。
 


 更に遊びは広がり、蕎麦打ちの世界です。 最初は蕎麦打ち体験から始めたのですが、現在では畑で蕎麦を育て、石臼で挽いて蕎麦を打ち、手作りの蕎麦皿・猪口で蕎麦を堪能するまでに発展してしまいました。
  
 

 次は、お酒の世界。 始めはビール造りから始めたのですが、どうしてもワインが作りたくなり、近くのブドウ農家に押しかけ、労働奉仕の見返りとして葡萄を譲り受け、ワイン醸造を開始しました。 今年で6年目を迎え味のほうも毎年向上、皆さんからお褒めを頂くまでになりました。
   


 他にも料理自慢などありますが、毎日「遊び」を堪能している状況です。ボート部の同期の皆も何人かが毎年集まり、春は筍で蕎麦を、秋はヌーボーで蕎麦をと楽しんでいます(毎年蕎麦の種まきを楽しんでいた澤田が亡くなり残念)。

 ボート部の落第生としては、最終ゴールに向かって決してラストスパートすることなく、のんびり「遊び」を楽しんでいくつもりです。