碧水会のリレー随想   近藤 修司 1967年 工業経営学科卒
 e0006  理工ボートで学んだこと
     :人間力と技術力の2刀流  
 
原稿受領日:2011.05.02
 リレー先指名 : 高見 昌博(1967)、金谷 善治(1967)

理工ボートで自分の人生テーマをいただいた
 柳内さん・瀧本さんから、理工ボートの時代の振り返りの機会をいただきました。現在、私は現在68歳で、(株)4画面思考研究所代表、北陸先端科学技術大学院大学客員教授、日本能率協会コンサルティング常任顧問などで、企業や地域を元気にする活動をさせていただいています。私の人生は「改革実践」人生といえると思います。

 コンサルタント・コンサルティング会社の経営・大学院大学・自分の研究所の創業など、いろいろな組織でお世話になりながら、「人間力を向上して、企業や社会を元気にする活動」を追及してきました。振り返ってみると、このテーマは理工ボート時代に先輩や同僚そして後輩の皆さんと、ボートを漕ぎながら、そして理工ボートの創業に参加しながらいただいたものです。

科学技術を学びながら、仲間とボートを漕ぐ
 特に創業期であっただけに、ボートもオールも部室も、なにもない時代に、柳内さん・中島田さん・渡辺さん・高橋さんそして金属の先輩方の理工ボートの創業を熱く語られていた姿に強く打たれました。一年の夏休みに高見さんの指導で、全員でビル掃除のアルバイトをして、舟を購入する資金の一部にした体験は、いま考えると素晴らしい感動です。柳内さんや金属の先輩たちは、科学技術を学びながら、仲間とボートを漕ぐ意味の大切さを、自分の背中で教えてくれました。

 確かに、科学技術を学びながら、仲間と隅田川・荒川・戸田・相模湖・萩野の自然の中でボートをごく感動体験は、私のDNAになっています。一本一本、オールをひく体験は、人間力と技術力の追及そのものです。「病気の者は治療しろ、健康な者は運動を、強きものは競技せよ」と柳内さんはいわれました、これも、私や同期の人生の生き方になっています。

人間力と技術力の二刀流で企業や社会を元気に
 理工ボートを卒業して、社会に出て、経営科学を学びながら、仲間と企業や社会を元気にする生き方を、経営コンサルタントや経営者・大学そして現在は4画面思考研究所でしてきました。その基盤の「人間力と技術力」は40年後の今も継続しています。今は、理工ボートの「理工」は科学技術を学ぶ技術力に、「仲間とボートを漕ぐ」は、企業人や地域の方と、企業や社会を元気に楽しく美しくする人間力に進化しています。

 それで今は「人間力と技術力の二刀流」といっています。人間力は夢・志・目標など、ありたい姿を追及する力ですし、技術力は夢を実現する力です。人が集まり、人が語らい、人と理想に挑戦する素晴らしい理工ボートは、今も私の心の中で理想追求の火種になっております。仲間に感謝するとともに、若い後輩の皆さまのご活躍を期待しております。バトンは私の同期全員に渡したいのですが、代表して、高見さんと金谷さんにお願いいたします。ありがとうございました。